最近は見直される傾向にあるものの、現代は大量消費社会です。お金をタンスにためこむだけで不況になってしまうようなもろい経済システムは、物を大量につくり、お金を人が消費することで成り立っていると言えます。こうした現象は住宅市場でも根本的には同じであり、「つくる・使う・拾てる」という循環が滞れば、どこかにツケが回ってきます。そういう意味で言えば、新建材の多用はやむを得ないのかもしれませんが、便利で安価な新建材が健康を蝕んでいるとすれば無視できないはずです。
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「シックハウス」や「シックスクール」などと呼ばれる症候群による症状は、めまい、鼻血、呼吸器の障害など人によってさまざまですが、長期間の頭痛に悩まされたり、突然倒れる人もいます。風雪から人間を守ってくれるはずの家が、加害者となって人間を苦しめる。こんなおかしな話はありません。健康障害がストレスの原因になることは明らかであり、その原因を住まいが生じさせているとも言えます。しかし、本当の加害者は経済性と利便性だけを追求してきた人間です。